DVとは力と支配です

DVは暴力をふるうことが目的ではありません。また、暴力をふるってしまったというものでもありません。DVは親密な相手を力(パワー)を使って支配(コントロール)する関係性を作り上げようとすること、作り上げること、維持することです。つまり、力を使って相手を自分の思い通りに動かそうとすることです。目的は親密な相手を支配することであり、手段としてさまざまな虐待行為が使われます。それはあたかも力を使って相手を奴隷のような状態にすることであり、搾取し続けるというような関係でもあります。

力には色々あります。殴る、蹴る、物をぶつける、首を絞めるなど身体的な暴力は分かりやすいです。しかし、相手の嫌がることを言ったり、バカにすること、無視をしたり、罪悪感を持たせること、物を壊したり、お金を制限する、セックスを無理強いしたりすること、嫉妬すること、子どもを虐待することなども力になります。支配するために使おうとすれば、体が大きいことや声が大きいこと、お金を稼ぐこと、社会制度や社会通念などあらゆることが力になり、支配につながります。

DVの特徴は様々な暴力が複合的に組み合わされ、長い期間使われることです。その結果DVされる人は混乱し、自尊心や自分らしさを失います。自分で自分が分からなくなります。自分で自分のことが決められなくなります。それまでの人間関係を失います。人間としての尊厳を奪われます。DVされた人は心にも体にも重大な問題が表れます。DVは親密な相手への虐待です。

また、DVのある家庭に育つ子どもたちにも影響が現れることもあります。DVは世代間連鎖をもたらすこともあります。DVは人権侵害であり犯罪です。DVは決して許されません。DVをなくすことは社会の重大な課題です。