DVする人の90%以上が男性ですので、DVする人~男性、DVされる人~女性となっていますがDVする人は男性にも女性にもいます。また、同性間でもおこります。

[DVについての質問と答え]
Q:DVとはなんですか。
A:DV とは一度たたいたとか、怒鳴ったというようなものではありません。様々な暴力が繰り返され、その中で時々は優しいときや愛情が感じられることもあって、親 密な(夫婦や恋人など)関係性の間に「力の差ができている」「力による支配・被支配がある」「不適切な力の行使が常に行われる」、その結果、心的外傷性き づな(トラウマティック・ボンディング)ができてしまった、またはできつつある状態を言います。暴力、虐待と言うと酷い身体的な暴力をイメージされる方が 多いのですが、DVの場合は相手を貶めたり、怖がらせたり、混乱させたり、不安にさせたり、罪悪感を抱かせたり、無力感を感じさせたりするなど、不適切な 「力の行使」が繰り返され長い間行われます。

Q:心的外傷性きづな(トラウマティック・ボンデング)とは何ですか。
A: ストックホルム症候群とも言います。2人の間に力の差ができている、被害者が加害者をとても怖がっていると同時に好意も感じている、そして被害者が孤立し ていて、逃げられないと信じ込んでいるときに、被害者は加害者を怒らせないようにとか機嫌を悪くさせないためにと気を使い、少しずつ加害者の考え方や価値 観を身につけようとします。ですから、被害者の方は彼のことで頭が一杯になってしまいます。そしてまるで捕虜のような状態になってしまっていて、非常に離 れにくくなっていす。もし離れたとしても今まで彼のことで頭がいっぱいだったので、自分自身のことがまったく考えられなくなっていたりして、「透明になっ てしまった」とか、「ぺらぺらの紙のようになってしまった」という方もいます。

Q:DVは共依存ですか。
A:DVは共依存であると言う人もいますが、むしろ、DVする人が暴力をつかって、離れられない状態を作り出してしまうのです。DV加害者が複数の相手にDVしていたこともよくあることです。またDVの関係性にいる2人は離れるのが非常に困難になります。

Q:最近モラルハラスメントと言う言葉を聞きますが、なんですか。
A: 精神的暴力や精神的DVと呼ばれていたものを指します。相手をののしったり、無視したり、重圧をかけて支配しようとする見えない暴力です。加害者が被害者 の弱点を見つけ出し、そこを狙って締め付け、弱らせることで支配します。被害者がコンプレックスを感じているところが攻撃対象となることが多いですが、責 任感や義務感が強いとか、共感性が高く他者に寛容である、面倒見がいい、我慢づよいというような性格も加害者には「お人よし、付け入りやすい、利用しやす い」と攻撃に利用されたりします。

Q:DVする人は子ども頃虐待などされたかわいそうな人ですか。
A:DVする人は、DVに結びつくような考え方や行動を身につけてしまった人です。ですから、成長過程での様々な体験が彼らの考え方やDV行動に影響を与えますが、虐待されたかわいそうな人だからDVするということは正確ではありません。

Q:どうしてDVするのですか。
A:DV する男性の多くが「彼女をしつけるため」とか、「教育するため」「正義を通すため」に暴力を使ったと言います。また、彼女に離れられると、「図に乗ってし まった」、「甘ったれてしまった」と言います。「あたり前のことをしたのに」「教えてやっただけなのに」「~してやったのに感謝しない」と非常に混乱して いたりします。彼らのカップル観が「上下、主従」「力による支配と被支配」「俺の物」「所有物」「自分だけのリモコンの召使」であることが大きな要因であ ると言えます。そのような関係性を確立するため、または維持・強化するために様々な「力の行使」をします。それに付随して、暴力を安易に使うこと、彼の自 己中心的な考え、特権意識などが考えられます。

Q:DV加害者の特権意識とはなんですか。
A:DV する人が自分は「男だから」「世帯主だから」「お金を稼いでいるから」「長男だから」「仕事しているから」「良い仕事(研究・活動)をしているから」「優 秀だから」「いつも会社で我慢しているから」「仕事をやらせてやっているから」「男なのに子守をしてやっているから」「可愛そうな僕だから」・・・・・だ から、妻に対して自分だけが持っていると信じている権利です。身の周りの世話をしてもらう権利、心や感情をケアしてもらう権利、いつも自分を最優先にして もらう権利、義務や責任から逃れる権利、いつでもセックスに応じてもらう権利などがあります。妻以外の家族に対しても持っていると信じている人もいます。 特権の中身や程度はDVする人が決めます。ですから、その人の育った環境や文化によって特権の中身は変化します。そして、DVする人は自分の特権がかなわ ないと「妻なのに~しない」「女のなのに~した」などと怒ったり、そうしてもらえない自分を被害者だと感じたりします。

Q:DVする人は、コミュニケーション能力が足りない人ですか。
A: 日本では専門家でさえ、「男性はコミュニケーション能力が足りないので仕方なく暴力を選ぶのだ」と言いがちです。しかし、DVする人の中には家以外ではコ ミュニケーション能力の高い人たちも多いです。むしろ、パートナーにはコミュニケーションをとる必要がない、説明したり、話し合うのではなく、「パート ナーは言わなくても自分のニーズを察するべし」と考えているようです。また、パートナーに自分の弱みを見せたくない、負けたくないので話をしないと言う人 もいます。

[女性からの質問と答え](DVされる人を女性としていますが、男性の場合もあります)
Q:私が気をつければ彼のDVはなくなりますか。
A: むしろ逆です。DVする人は様々な暴力を使って、相手を支配し、コントロールする関係性を築き、維持・強化します。ですから、あなたが彼に気を使うこと で、一時は少なくなることがあっても、あなたが彼の暴力に慣らされ徐々に暴力は酷くなります。その結果、あなたは自分の意見が言えなくなり、自己肯定感が なくなっていきます。彼の顔色を伺ったり、彼を怒らせないように言葉や態度、行動を彼に合わせたり、自ら制限したりするようになります。いつも彼のことば かり考えていて、彼のことで頭が一杯になります。自分らしさがなくなり、自分のことがわからなくなったり、身体や心に問題が現れたりします。DVではない かと感じたら、早めにDVに詳しい専門家に相談しましょう。

Q:彼は嫉妬深いので、結婚すればDVがなくなるでしょうか。子どもができれば落ち着いて父親らしくなるのでしょうか。
A:DV する男性の多くが、親密な関係の相手を自分の要求を満たしてくれる「自分のもの」と考えます。セックスや結婚、妊娠、出産を機にDVが始まったり、酷く なったりします。妊娠中はお腹への攻撃をしたり、相手が育児をすることを嫌がったりじゃましたり、子どもに対して暴力を振るうこともあります。

Q: 彼にはバカにされたり、いやみを言われたりしましたが、今回初めて殴られました。でもその後、謝ったり、「もう絶対にしない」と誓ったりします。私の親も 「いつまでも怒っていないで、許してあげなさい」と言います。私も言い過ぎたと思いますが、DVではないかと不安です。何時までも気にしている私は大人気 ないでしょうか。
A:DVする人は、最初から酷い身体的暴力はふるいません。貶めるようなことを言ったり、怖がらせたり、束縛した りしながら、相手から力を奪っていきます。やりすぎたなと思えば謝ります。もうしないと誓ったり、プレゼントしたリします。相手が許せば、しばらくは落ち 着くこともありますが、次はもっと暴力が酷くなったりします。DVではないかと感じたら、DVに関する情報を集めたり、専門機関に相談しましょう。2人と も専門家の援助が必要です。

Q:DVする人を見分ける方法はありますか。
A:DV する人は最初から暴力的ではありません。最初はとても優しかったり、親切だったり、思いやりがあるように見えたりします。また、弱々しかったり、恥ずかし がり屋であったりして、可愛かったり、助けてあげたいと思ってしまう人もいます。しかし、傾向としては関係がどんどん進んでしまうことや、あなたの気持ち や意思とはすれ違うことがおこったりしがちです。いろんな場面での彼の言動をよく見てみましょう。たとえば彼が「ほかの女性には暴力をしたけれどあなたは 特別」なんて言っても、注意深く彼は暴力を使う人と考えましょう。「恋人には~してもらう」「女房はしつけなければ」などの発言や束縛・嫉妬なども要注意 です。また、DV加害者にDVが始まったきっかけを話して貰うと「彼女と結婚したとき」「彼女が仕事をやめたとき」「子どもが生まれたとき」など彼女がも う自分から離れないと感じた時に大きくなるようです。厳しい目で彼の言動をチェックしましょう。

Q:DVする人は「愛している」のにどうしてDVするのですか。
A:DV する人の多くは相手のことを「愛している」と言います。そして確かに相手に強い感情を感じていて、相手が離れると執拗に追っかけたり、ひどく落ち込んだり します。しかし彼らの「愛」は自己中心的で依存的です。相手への「愛」ではなく「執着」のようです。まるで彼らの特権意識や必要性をを満たしてくれる自分 だけの都合のよい所有物を求めているようにも見えます。

Q:彼の行動はDVであると思います。ぜひ直して欲しいのですが、彼はお互いが問題だからカップルカウンセリングなら行くと言いますが大丈夫でしょうか。
A:DV の関係性がある場合は、カップルカウンセリングは危険性が高いので、アメリカでは禁止されています。DVする人は相手を自分の下におき、力を使って自分に 都合のよい存在にしようとしたり、都合よく使おうとします。ですから、自分の信念や価値観を認めさせようとしたり、押し付けたりします。うまくいかないと なると、カウンセラーの力を利用しようとさえします。また権威のある人、例えば宗教家や教育者などを利用することもあります。その結果、被害者の方はます ます苦しくなってしまいます。

Q:彼は「加害者プログラムに行くので離れないで協力して欲しい」と言います。彼が頑張っているのだから私は協力するべきなのでしょうか。
A:DV 行動をやめるのは彼自身の問題です。あなたや子どもさんの問題ではありません。DV加害者プログラムを学んで実行し、DVに結びつくような信念や行動を変 えるのは時間と彼の強い決意がいります。あなたは彼の決心を厳しく判断しましょう。そして、あなたや子どもたちの安心や安全を第一に考え行動しましょう。 DVにさらされたあなたや子どもたちの回復を図りましょう。DVの関係性にいるとお互いに自分の問題と相手の問題が混乱している状態になりがちです。きち んと境界線を意識しましょう。そのことが暴力を使う彼の変化を促すことになります。

Q:彼はDV加害者です。私のできることはありますか。
A:DV されている人は、DVに気がつかないときは、「彼を怒らせないように」「彼のために~しなければ」などと、彼のことで頭が一杯です。彼がDVしていると気 がつけば、今度は「DVを直してあげなくては」とか「私のせいでDVになったのでは」などと考えがちです。中には心理学やアサーションなどを勉強して彼を 変えようと努力する人もいます。そしてそのことで頭が一杯になります。どちらもDVの特徴である捕虜のような状況は同じです。彼が自分のDVをやめること を学ぶと共に、あなた自身もDVの影響からの回復を図りましょう。例えばDVに詳しいカウンセラーに話をして気持ちを整理したり、DVからの回復について 学んだりしましょう。そして自分自身を大切にしましょう。そのことがDVする彼との関係性を見直したり、立て直すことに繋がります。

[男性からの質問と答え](DVする人を男性としていますが女性の場合もあります)
Q:僕はお酒を飲むと意識がもうろうとして、彼女に酷いことをしてしまいます。DVではなく、ただ酒癖が悪いということだと思います。
A: お酒を飲んで、意識がなく気がついたら彼女に酷い暴力をしてしまったという人もいます。しかし、DVする人のほとんどの人が彼女にのみ暴力を振るっていま す。または自分より力の弱い人や抵抗できない人に暴力を振るいます。あなたがお酒を飲んで暴力を振るった人はどんな人たちでしょうか。考えて見ましょう。 DVをする人はお酒を飲んだことを理由として、彼女に暴力を振るい、彼女の関心を「飲酒」に向けさせてコントロールしようとします。

Q:僕は妻に暴力をしたときには頭が真っ白です。精神的な問題があるのでしょうか。
A: 彼女に酷い暴力をふるったときは頭が真っ白であって、何も考えていなかったという人はよくいます。しかし、ほとんどの人は「彼女だから」と選んで彼女にの み暴力をふるっています。子どもにも暴力する人もいますが、自分で使ってはいけないと考えている人には使いません。また暴力の種類も程度も選んでいること が多いのです。暴力をふるったときのことを良く思い出してください。何を投げたのか、何を壊したのか、その結果を見てください。

Q:僕の母親は父を立て、仕事をしながら子育てもしていました。それに比べると僕の彼女は怠け者ですぐ口答えします。だから僕は仕方なく怒鳴ったり、脅したりしてしまうのです。
A: 人にはそれぞれの特性があります。彼女を怒鳴ったり脅したことで、彼女の行動が一時的には変化があったように見えても、暴力は彼女の力を奪い、彼女の心や 身体に問題をもたらします。暴力は大切な彼女の心身を壊し、関係性を壊します。妻とは母親とは、女とはと彼女を批判的に見るのではなく、一人の人間として 彼女の良い特性をしっかりと見てみましょう。きっと彼女なりのよさが見えてくると思います。親密な関係になったら、「彼女は僕のもの」「自分の思い通りに してくれるはず」ではなく、対等平等でお互いのよさを認め合い、助け合い、共感し、成長し合える関係性を築いていきましょう。

Q:僕の妻の携帯を見たら、彼女の職場の先輩のメールが入っていたので、僕は腹が立って彼女を怒鳴りアドレスを消しました。でも、また彼女の携帯に彼のメールがあったので今度は殴ってしまいました。僕の気持ちがわからない彼女が悪いと思います。
A: あなたは彼女がとられないか不安なのですね。不安を暴力という形で表しても、問題解決にはなりません。また、あなたが彼女を怒鳴ったり殴ることで、彼女が あなたの気持ち?に気づいて反省し、ハッピーエンドなんてことを期待しているとしたら、それは全くの幻想です。あなたの気持ちを整理して言葉にしてみま しょう。怖がらせることで、彼女を一時的にコントロールできたとしても、暴力は彼女の心や身体に深い傷を負わせ、結局は関係性は壊れます。暴力を安易に 使ってしまうことや彼女の携帯を見てしまう自分自身の問題に気づきましょう。

Q:僕は一度たたいただけなのに、DVだと大騒ぎされて困っています。彼女をいい気にさせたり、甘やかしてもいいのでしょうか。
A: あなたと彼女は対等平等な関係です。気持ちや考えが違うときは気持ちや考えを言葉で伝え、調整しましょう。あなたはいろいろな解決方法がある中で暴力を選 択してしまったのです。好きな人に暴力をふるわれた彼女の辛い気持ちや怖い気持ちを彼女の立場で感じてみましょう。彼女をいい気にさせたり、甘やかしては いけないというあなたの「価値観」「考え方」について問題はないか考えてみましょう。何があっても、たたかれていいという人間はいません。

Q:僕は大好きな女性にDVしてしまいました。彼女に離れられて、とても苦しくて死にそうです。
A:DV はDVする人の考え方から生まれます。ですから、DVをしてしまう自らの考え方に気づき、新しい考え方を身につけましょう。あなたは彼女に離れられて苦し んでいますが、好きな相手からDVされた彼女の苦しみを彼女の立場で感じてみましょう。きちんと感じることができる人は、謝罪と責任をとることを考えるよ うになります。

Q:僕は彼女を立派な女性にしようと細々とアドバイスはしましたが、手を挙げたことはありません。でも彼女からモラハラといわれ、離婚を迫られています。僕の行動もDVでしょうか。
A:DV は身体的な暴力ばかりではありません。相手の価値観や考え方、育ち方、文化、学歴、両親、友人などを否定したり、批判することは相手の存在を否定すること につながります。人格を否定される人の気持ちを理解し感じましょう。また、パートナーを立派な女性にしようと考えたあなたの考え方に問題はないか考えま しょう。

Q:彼女は僕の家に嫁に入ったのだから、僕の家のやり方に従うべきだと思います。僕の家のやり方をちっとも覚えない彼女をたたくのはしつけだと思います。
A: 結婚したら男性の家に入るのではなく、2人で新しい家を作るのが戦後の考え方です。男女は平等ですから2人でしっかりと話し合い、お互いに経験を重ねて新 しい家風を作り上げましょう。暴力を使うことは彼女の心と身体を壊し、関係性を壊します。自分の考えは冷静に関係性の良いときに自分の意見として話しま しょう。彼女の考えや意見もきちんと聞いて、お互いに調整することをしましょう。

Q:僕は確かに妻をたたいたり蹴ったりしました。しかし、これは夫婦の問題ですから、妻の親族が僕を批判するのはやりすぎだと思います。だから僕は素直に謝ることができないのです。
A: あなたのパートナーは、パートナーの親族にとってはかわいい娘や姉、妹、姪です。愛しいものが粗末に扱われたら、怒ったり心配したり悲しむのは当然のこと です。あなたもパートナーも孤立した存在ではなく、社会のさまざまな人と繋がった尊い存在です。どんな問題があっても暴力を受けていい人間はいません。ま たどんな場合も暴力を使わないで解決する方法があります。

Q:僕は親や兄弟に虐待されて育ちました。だから彼女の言葉に傷つき、怒りが湧き起こるのです。そんな僕を理解してくれない彼女がやさしくないと思います。
A: 家族の中に暴力があると問題解決の方法や関係性のとり方として、暴力を使うことや暴力を軽く考えることを学びがちです。しかし、虐待やDVの苦しさをわ かっているから決して暴力を選択しないという決心をされている人もいます。どのような行動をとるかはあなたの責任です。もし虐待の影響を感じられるなら ば、心療内科やカウンセリングなど専門機関にご相談になることをお勧めします。彼女に癒しを求めることは彼女の心と身体を壊します。

Q:僕の彼女は重大なうそをつきました。だから僕は混乱してしまったのです。何ヶ月も彼女を責め、暴力をふるったけれど、僕は精神が弱いのだから静かな環境で癒されなければならないと思います。
A: たとえ彼女に重大なうそをつかれて混乱しても、暴力を使うことは問題です。暴力を使わないで解決する方法は必ずあります。その中で解決方法として暴力を選 んだあなたの信念や行動を考えてみましょう。そして嘘をついた彼女の気持ちや、暴力を受けた彼女の気持ちを考えましょう。DVする人は混乱しているように 見えても、自分自身で暴力を選んで効果的に使っているのです。そして暴力を正当化しようと理由を探したりします。

Q:僕の彼女は親に虐待されて育ちました。だから僕の暴力に過剰に反応するんです。だから僕は鍛えようとしています。彼女が強くなればいいんです。
A: 虐待された経験のある人は、心に傷を持っていたり、自尊心が下がっていたりします。ですから、そのような彼女の状態をみて、彼女に共感したり、自尊心を上 げるようにしましょう。カウンセリンを受けることを勧めましょう。彼女はトラウマを抱えているから暴力で鍛えようとするのは逆効果です。ますます彼女を苦 しめます。

Q:僕の彼女はDV法によって、シェルターに保護されました。ですから僕はDV法によって家族を無くしました。DV法が僕の家族を壊したのです。
A:DV 法があなたの家族を取り上げたのではありません。あなたの日頃の暴力の行使があなたの家族を離れさせたのです。暴力によって家族を縛り付けておくことはで きません。暴力は家族の安心や安全、信頼を壊します。彼女や子どもたちの心や体に重大な問題を与えます。まず暴力をやめ、暴力を受けた人の気持ちを感じて みましょう。そして謝罪と暴力を振るってしまう自分自身の考えや行動を見直しましょう。もし彼女や子どもたちが望むなら、家族と相互信頼、相互尊敬、共感 や思いやりのある関係性を創るようにしましょう。

Q:僕の父親はDVをしていました。僕はDVするようになるのでしょうか。
A: 時々、僕は「DVをする父親を見て、あんなふうにはなりたくないと思っていたのに、同じことをしてしまった。」と言う男性に時々会います。家族の中でDV がおきていれば、価値観や行動が身近なモデルとなることもあります。しかし、DV家庭に育った人がすべてDV加害者、DV被害者になるわけではありませ ん。経験を直視することで自分の行動をしっかりと見ていく力となることもあります。男女が平等で助け合い、お互いに尊重し共感できる関係性を育てていきま しょう。周りに尊敬できるよいモデルがあったら参考にすることも有効です。また、問題を感じたら専門家に相談しましょう。

Q:僕の彼女は僕を口汚くののしります。僕は彼女こそDV加害者だと思います。
A: 彼女が攻撃するから仕方なく暴力で抑えてしまうと言う男性は多いです。しかし、彼女が攻撃するのは男性の暴力の影響ということもあります。また、男性は彼 女の攻撃に腹が立ったといいますが、恐怖を感じたという人は少ないです。DVされている人は相手の小さな言動(例えば言葉の調子や間、目の動き、顔のし わ、舌打ち、手の動きなど)にも恐怖を感じていて、いつもびくびく気にしています。また、反対に自分を守るために過剰に反応する人もいます。これらはDV の影響ですが、他の人には彼女が問題だと思われがちです。

Q:彼女はもっと強くなればいいんだ。僕はたいしたことをやっていないのに傷つく彼女が悪い。
A: 人にはそれぞれ持ち味があります。自分の基準で相手を計るのはやめましょう。「~のはず」と自分の基準を当てはめないで、相手をしっかりと見て、理解しま しょう。そしてお互いに気持ちのよい関係を一歩一歩築きましょう。お互いに対等平等で共感し合える関係には暴力は存在しません。また、暴力のある関係性の 中で彼女の心や精神、身体に問題が出る場合もあります。DVの関係性になると、彼女はあなたの言葉や行動に強く反応するようになったりしますが、それは DVする人がそうさせてしまったのです。